Tag: Tokyo (3/5)
#08 仮面の世界 | 根暗草子
ここ最近,著名人が過去の言動を「掘られ」て表舞台から追放される件が相次いでいる.「キャンセルカルチャー」と呼ばれ,その危うさを主張される言説も増えてきた.一方で,どれだけアンチキャンセルな主張がされたところで,しばらくはキャンセルカルチャー[…]
#07 物理的心理的マージンとその連環 | 根暗草子
Side. Physical根暗陰キャの歩行は速い.自キャラの運転する車の速度がAIの標準的なそれより明らかに早いグランド・セフト・オートの如く,スイスイと他人を追い抜いて歩くのを好む.理由は分からないが根暗陰キャは歩くのが速いと相場が決ま[…]
#04 歩行免許 | Under the girder
2019年に横浜から東京に転居して,日常生活で一番印象的だったのは「東京,自転車多いな」ということ.横浜在住時にはUberEatsが今ほど流行っていなかったことを割り引いても,明らかに東京のほうが街を走る自転車が多い.多分,横浜は坂が多すぎ[…]
#06 記憶の中の吐き気を催した桜並木 | 根暗草子
一番印象に残っていることと言われると,入社式の日の通勤を思い出す.ぼんやりと窓の外を眺めていると神田川沿いに満開の桜が一瞬見えて,ああ,これから40年なり50年,こうやってただ毎朝電車に揺られていくしかないんだな,と思って吐き気を催したのを[…]
#05 新しい朝なんて来なければいいのに | 根暗草子
朝早く家の近くを歩いていると,小学生くらいの子どもが小走りに駆け抜けていった.季節は春.ラジオ体操をする季節でもないのに,なんでこんな時間から子どもがいるんだろう,と思った.子どもはだいたい,朝早くにひとりで出歩かない.自分の限定された経験[…]
#03 迫りくる表情の洪水 | 根暗草子
記憶が確かなら,「カメラに向かって笑う」ことを意識的にできなくなっていることに気づいたのは高校の卒業アルバムの個人写真を撮ったとき.「意識的に笑う」という行為をする頻度は意外にも少ない.無意識に,例えば面白い話をして笑うことは日常のあちこち[…]