Category: Just before the dawn (1/1)
#05 始発の下り列車には多様な客層と同種の雰囲気が渦巻いている | Just before the dawn
渓谷から僅かばかり見える東の空が薄っすらと白んでいった頃,始発の下り列車がジョイント音を響かせて走り去って行った.栃木県は日光市,鬼怒川温泉の温泉ホテルに泊まってきた.鬼怒川温泉は割と大型の温泉ホテルがあるタイプなので,あまり街歩きをするよ[…]
#04 明け方の追憶 | Just before the dawn
───コロナワクチン2回目接種翌日の明け方を振り返って.AM2時.確か23時頃に布団に入って,3時間が経過.寝苦しくて目が覚める.「触った自分の身体が熱い」と思いながら起き上がって,なんかaikoの歌詞にありそうなフレーズだな,と思ってひと[…]
#03 長く昏い春の終わり | Just before the dawn
2月,北風一辺倒だった風向きが変わって,たまに南風が吹くようになる.南風が吹くと,羽田空港の運用が変わる.目を凝らせば杉並区からでも都心上空を飛んでいく飛行機が見える季節になる.そしてそんな春の足音が聞こえてくる頃に体調を崩しやすくなる.「[…]
#02 胎動 | Just before the dawn
ホテルに素泊まりするのが好きだ.朝食無料プランがあればホテルの朝ごはんを食べることもあるけど,だいたいは素泊まりにして朝イチに近くのコンビニまで歩いていく.そうして白い息を吐きながら夜明け前の街をふらりと彷徨うのが旅の醍醐味だと思う.観光地[…]
#01 目覚まし時計の生きがい | Just before the dawn
べらぼうに早くかけた目覚まし時計より早く起きた.目覚まし時計とは考えてみると難儀な役割だ.鳴れば嫌がられ,何度も叩かれる.気を遣って何度も何度も間隔をおいて鳴り続けて,ようやく朝が来る.褒められもせず,誰に顧みられることもなく,ただひたすら[…]