03. TenienteRey通りSan Ignacio西入ル | Letter from Havana
この旅行を計画するにあたって何度もGoogleMapやOpenStreetMapを見た.主要な観光スポットはどこか.良さげなホテルはどれか.食事が美味しそうなところはないか.
そもそも地図を読むのは得意だし,好きなのだが,地名に慣れていないからなのか,ハバナの地図を見ているときは何故かやたらと目が滑る.ちょくちょく自分の探す場所の位置が地図上で何となく見つけられない,そういうことがあった.
よくよく考えると,おそらく理由は「駅がない」からだ.正確に言うとハバナには駅はある.ただ,駅は1日に何本列車が来るかもよくわからない長距離列車の拠点で,街に1つしかないらしい.おそらく旅行で使うことはないだろう.そもそも街外れのほうにあるし.
普段おそらく自分は駅を中心に地図を見ている.どこどこ駅の何口を出てどっちか.そういう考え方をしている.駅が原点で,駅からの方角でだいたいの位置を掴む.今回の場合は,原点になる駅がない.だから自分の位置がよくわからなくなる.
こんなに地理感覚が崩壊する状態でスペイン語もわからないままキューバに行って大丈夫だろうか,と思った部分もあるのだが,実際のところ大丈夫だった.大丈夫だったのは,住所を通りとの紐づけで見るべきことに気づいたから.そういえば外国は通りの名前で住所を示すんだった.知識としてはあったがすっぽ抜けていた.
つまり,京都を歩くと思ってハバナを歩けば良い.ハバナ旧市街には京都ほど大きな通りが何本もあるわけではないが,考え方は一緒だ.
本日のディナー,TenienteRey通り San Ignacio西入ルにて.ホテルはSan Ignacio通りSanta Clara東入ル.南に数ブロックあるけばホテルに帰れるらしい.一度仕掛けがわかってしまえば,あとは単純.時差ボケにモヒートを流し込んだフラフラの状態でも,ホテルは無事見つかった.